日本ブリーフサイコセラピー学会

日本ブリーフサイコセラピー学会 第34回 盛岡大会
The Japanese Association of Brief Psychotherapy Annual Meeting

大会シンポジウム

大会特別シンポジウム
9月15日(日) 15:00~17:30

臨床×テクノロジーの可能性と限界

 盛岡大会のテーマに使われている「アイ」の1つはAI(人工知能)を想定しています。AIが象徴するテクノロジーはいまや加速度的に進歩し、「シンギュラリティ(Singularity)」とよばれる「技術的特異点」が来るとも言われています。どのような世界が訪れるのでしょうか。そのとき私たちはそれを心理臨床に取り込んでいるでしょうか。それともこちらが取り込まれているでしょうか。
 テクノロジーとの邂逅や可能性を、心理臨床、認知心理学、身体性を切り口に、その実践から垣間見ることはできないか、それが本シンポジウムのテーマです。この原稿を書いている間にも(2023年1月)、人とコンピュータをつなぐチップを脳に埋め込む手術が行われたことがニュースになりました。テクノロジーは人に何をもたらすのか、自分の体とは何か、人とは何か。それぞれ第一線で活躍されている三者と、人とテクノロジーの境界で活躍する指定討論者のコラボレーション。みなさんを至高の思考に志向する時間です。

話題提供者
木場 律志(甲南女子大学)
松岡 和生(長崎総合科学大学)
大多和 二郎(サンテコンサル横浜)

指定討論者:
鳴海 拓志(東京大学大学院)

司会:
遠山 宜哉(岩手県立大学)

研修委員会企画シンポジウム
9月16日(月・祝) 13:15~15:15

I(私)とブリーフセラピーのアイだ(間)

 私たちは、対人援助職として在りながら、その場を一歩離れれば、家庭人であり社会に生きる一人の人間です。そこでは、キャリアや結婚、育児、介護、病気、老いに思い悩んだり葛藤したりすることもあれば、趣味や何かに夢中になって過ごすこともあるでしょう。それは"私"の体験で、"セラピー(臨床家としての営み/臨床家としての私)"とは異なるものです。しかし、"私"も"セラピー"も同じ人間の連続体にあるもので、そこにはつながりや相互作用があっても不思議ではなく、むしろその方が自然かもしれません。
 私たちは、私とセラピーの"間"をどのように生き、経験しているのでしょうか?そしてそれは、私やセラピーに(またその成長や変化に)どのように影響したりしなかったりしているのでしょうか?様々なキャリアやライフステージでユニークかつ多彩なご経験をされている先生方をシンポジストにお招きして、ご自身の"間"について自由に語っていただきます。そこから、私たち自身の"間"について考えたり振り返ったりする機会になれば、と考えております。

話題提供者:
菊池 安希子(武蔵野大学)
久保山 武成(ルバート心理カウンセリング)
久持 修(やまき心理臨床オフィス)
吉里 恒昭(株式会社DMW)

司会:
菊岡 藤香(東京都立豊島病院)

学会10期理事会特別企画 年代別シンポジウム
9月16日(月・祝) 15:15~16:45

【令和版】若手臨床家のつまずきどころに「ブリーフセラピー」はどう貢献できるのか?

 さかのぼること今から17年前の2007年。第17回長野大会で、ある伝説の企画が行われました。それは「若手臨床家のつまずきどころに『ブリーフセラピー』はどう貢献できるのか?」というシンポジウムです。若手の「つまずきどころとその乗り越え体験」の報告をもとにブリーフセラピーの教育について考える、という研修委員会によるシンポジウムでした(以下【平成版】)。
 当時と比較すると、公認心理師の国家資格化など、臨床家を取り巻く環境は大きく変化しています。本学会も第10期となり、新たに学会の活性化と人材育成を目的とした理事プロジェクトを始めました。本シンポはそのプロジェクトの一つである「年代別シンポジウム」チームが企画しています。
 令和の今、改めて若手の声をきき、「ブリーフセラピー」の教育についてみなさんで考えてみませんか?【平成版】をご存じの方もそうでない方も、ベテラン・中堅・若手を問わず、みなさまのご参加をお待ちしております。

話題提供者:
石田 真央(マインドウェル株式会社cobeya・千春会病院地域連携室・龍谷大学大学院文学研究科臨床心理学専攻)
大迫元 祐希(学校法人河合塾)
峯 晃子(長崎純心大学心理教育相談センター)

指定討論者:
相模 健人(愛媛大学教育学部)
応戸 絵奈(大村共立病院・やまき心理臨床オフィス長崎ルーム)

司会:
田崎 みどり(長崎純心大学)
吉田 卓矢(やまき心理臨床オフィス)

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